この図で見る媒介変数表示
媒介変数表示では、両方の座標を1つの媒介変数の関数で表し、tをある範囲で動かします。媒介変数は角度や長さでもかまいませんが、ここではtを時計として使います。各時刻にペンはにあり、その跡が曲線になります。この見方では、媒介変数表示は曲線上の点を指定するだけでなく、ペンが各点にいつ到達するかも示します。
曲線と2つのグラフは、同じ長さの単位を使っています。曲線の右にあるy(t)のグラフは、曲線のy軸をそのまま使い、tは右へ進みます。下にあるx(t)のグラフは曲線のx軸を使い、tは下へ進みます。したがって、ここに描かれているのはyに対するxではなく、tに対するxの変化です。ペンから横と下へたどると、2つのグラフ上の同じ時刻、赤い時刻線に行き着きます。そこでのグラフの傾きとが、速度の2つの成分です。t軸の縮尺は表示範囲に合わせているので、見た目の傾きは実際の傾きの値とは一致しません。
同じ曲線にも多くの媒介変数表示があり、時計を見ると違いがわかります。単位円ではが1周する間に、は2倍の速さで動き、は逆向きに動きます。有理式のペンは円上にとどまりますが、(−1, 0)には決して到達しません。その点に近づくほど遅くなります。上ではが頂点で一瞬止まり、は往復します。tを消去するとxとyの関係、つまり読数に示す軌跡だけが残ります。失われるのは、いつどこにいるか、どちらに進むか、速さはいくつか、何回通るかという情報です。たとえば8の字は原点を2回通り、そのたびに進む向きが異なります。
再生ではtが毎秒1ずつ進み、等しい時間間隔で赤い印を残します。ペンが速いところでは印が離れ、遅いところでは集まります。楕円では短軸の両端で最も速くなります。同じ楕円を弧長による表示で描けば、速さを1にできます。最初のペンで再生してから弧長によるペンに切り替えると、同じ時刻の印が描き直され、曲線に沿って等間隔に並びます。
サイクロイドは、半径1の車輪が直線上を滑らずに転がるとき、その周上の1点が描く曲線です。車輪がtだけ回転すると前方へtだけ進むので、となります。各瞬間、車輪は地面との接点を中心に回っています。そのためペンは、接点とペンを結ぶ線分に垂直に動き、速さはその長さに等しくなります。ペンが地面に触れるとその長さは0になり、ペンは停止し、曲線に尖点ができます。ただし速度が0になるだけでは尖点とは限りません。は(1, 1)で止まって折り返し、は頂点で一瞬止まりますが、はどちらでも滑らかです。
操作
- 曲線上のペン、または各グラフの赤い時刻線をドラッグしてください。tにはπ/2、1/2、小数を入力できます。ほかの媒介変数表示を選ぶと、同じ曲線のほかのペンも共通の時計で動きます。