この可視化で見るロトカ・ヴォルテラ方程式
ここではが被食者、が捕食者の個体数で、どちらも千個体を単位とします。変化率は1個体当たりで考えます。被食者はの率で増殖し、捕食者の個体数に比例する率で食べられます。捕食者はの率で死亡し、被食者の個体数に比例する率で増えます。相平面は点を選んだ初期点から追い、下の時間グラフは両者の個体数を年ごとに描きます。
被食者の増加率は直線上で0になり、捕食者の増加率は直線上で0になります。破線で示すこの2本の線は平衡点で交わり、平面を4つの領域に分けます。より下では被食者が増え、上では減ります。より右では捕食者が増え、左では減ります。このため軌道は反時計回りに進みます。捕食者のピークは増加が止まる時点、つまり被食者がまで減って戻ったときです。これは被食者自身のピークより後になります。読数の遅れは、この時間差です。
回るだけで元の場所に戻るとは限りません。らせんも回ります。軌道が閉じる理由は、どの解に沿っても変わらない量があることです。の最小値より高い値に対応する等高線は、すべて平衡点を囲む閉曲線です。軌道はそれに沿って初期点へ戻り、繰り返します。上限を設けると、密集によって被食者の増殖が抑えられ、は一定でなくなります。上限のある例では、軌道は閉じずに平衡点へと渦を巻いて近づきます。
変動がどれほど大きくても、完全な1周期の平均は平衡点と正確に一致します。捕食者の方程式をで割るとになります。1周期では初期値に戻るので、左辺の積分は0となり、の平均はです。同様に、被食者の方程式からの平均がだと分かります。変動が大きくなると極値や周期は変わりますが、平均は変わりません。
両集団を1個体当たり同じ率で継続的に漁獲すると、はに、はに変わります。上限がなければ平衡点は、へ移り、平均では被食者が増え、捕食者が減ります。被食者の平均個体数は、捕食者の増加と死亡がちょうど釣り合う個体数です。漁獲で捕食者の死亡が速まると、その個体数が上がるのです。
注目する点
- 方程式の中では、個体数が0に限りなく近づくことはあっても、0には達しません。現実の個体群なら、そのような少なさでは絶滅することがあります。
- 係数や単位は説明のためのもので、実在の生物種に合わせたものではありません。
操作
- 初期点は軸上に置けません。個体数0から始まる集団は、ずっと0のままだからです。
関連項目
さらに読む: ウィキペディア: Lotka–Volterra equations (英語).