この図で見る単振動
単振動は、変位に比例する復元力を受ける物体の運動 です。 を使うと と書けます。すべての解は で、周期 は振幅 A に依存しません。位相を変えて とも書きます。このページではばねにつながれた物体で理由を示し、振り子と比較します。
3段は同じ x 軸を共有します。位相平面で状態は点 (x, v/ω) です。その平面内での速度は、横が v、縦が a/ω = −ωx。この2つを合わせると常に半径と垂直で、長さは半径の ω 倍です。そのためどの点もレコード盤のように同じ角速度 ω で中心の周りを回ります。レール上の物体は点を x 軸へ投影したもので、だから x は余弦になります。中心からの距離が振幅、向きが位相、半径の2乗の½k倍がエネルギーです。ばねの分は½kx²、運動の分は½k(v/ω)²です。v を ω で割ることで軌道が円になります。v のままなら楕円となり、点の回転は一様ではありません。下の記録紙は時間に対する x を記録し、0.1秒ごとの目盛りとゼロ通過の印を付けます。振幅によらず T/2 ごとにゼロを通過し、第2の振動子の印もそろいます。
振り子は弧長 を使うと に従います。力は s に比例しないため、単振動ではありません。平面 (s, ṡ/ω₀) の等エネルギー曲線は円ではなく卵形で、振幅が増えるほど周期 が長くなります。小さな振れ角 (ラジアン)なら約 、ただし です。ここで はエネルギーで決まる最大の振れ角で、初期角度と等しいのは静止から始めた場合だけです。振り子の記録はこの厳密な周期と照合した数値解、ばねの記録は厳密解です。破線の分離曲線を越えると振り子は頂点を越えて回転しますが、このページでは振れ角を170°以内に保ちます。
注目するところ
- 変位に比例する力なら、どの振幅でも1往復に同じ時間がかかります。振り子は小角近似が破れる場合の対照例です。ほかの力でも等時的な運動は存在します。ホイヘンスのサイクロイド振り子(1673年)はその1つで、力が弧長に比例します。したがって、このページは逆の主張をしていません。
- 流れの矢印は平面上の点の速度を同じ尺度(横に表示)で描きます。外側ほど長いものの、回転の角速度は同じです。振り子では矢印は半径に垂直でなく、中心の周りの回転の速さは卵形の上の場所によって変わります。
- k、m、L を変えても平面上の初期点(振幅と位相)は保つため、m/sで測る初速度は ω に合わせて変わります。変更前の記録は比較用に薄く残ります。
操作方法
- 最大の円内で状態点をドラッグするか(軸に吸着して静止や中央に設定できます)、物体や振り子のおもりをドラッグして静止から始めます。再生では実時間で進み、1秒は実際の1秒です。再度押すと停止し、数値表示は毎秒4回更新します。
- プレゼンテーションモードでは全画面表示になります。スペースで再生・停止、← → で近くまたは遠くの位置から静止で開始、H で周期と通過時刻を非表示にします。