多変数微積分 · ベクトル場

ベクトル場

ベクトル場は、定義域の各点に矢印F(x, y) = (P, Q)を対応させます。これを速度と読めば、すべての点が場に沿って動きます。インクを落として、移動・回転・せん断・伸縮する様子を見てみましょう。

01

この可視化でのベクトル場

平面上のベクトル場は、定義域の各点(x,y)(x, y)にベクトルF(x,y)=(P(x,y), Q(x,y))\mathbf F(x, y) = (P(x, y),\ Q(x, y))を対応させます。速度場として読むと、各点を動かします。粒子は下の自律系に従い、その軌道は場の積分曲線(流線)になります。このページでは場を描き、インクと粒子を場に沿って動かし、測定点を置いた場所でFの値を求めます。

場の中の粒子
x′(t)=P(x,y),y′(t)=Q(x,y)x'(t) = P(x, y), \qquad y'(t) = Q(x, y)

矢印が表すのは、その瞬間の速度だけです。粒子は直線の矢印に沿って進み続けるのではなく、各点で矢印に接する曲線をたどります。回転場(−y,x)(-y, x)では、(1, 0)の矢印は真上を向きますが、インクの中心は単位円を回ります。格子上の矢印は共通の縮尺で描き、図の下に倍率を示します(長すぎる矢印は一部を省略し、斜線を付けます)。測定点の矢印はF(P)を実際の長さで示し、成分PとQは破線で描きます。

小さなインクの滴は、点の近くでの場の構造を見せます。1次の近似では、中心のFによって運ばれ、場の微分行列によって変形します。面積の相対的な増加率はdiv⁡F\operatorname{div}\mathbf F(有限の大きさの滴なら、滴の領域内の発散の平均)、微小な線素の平均角速度は12curl⁡F\tfrac12\operatorname{curl}\mathbf Fです。残りは、どちらの数値だけでも表せないせん断と伸縮です。2本の直径を見ると分かります。せん断場では、t = 1で一方は45°傾き、もう一方は水平のままです。

02

注目するところ

  • 背景の粒子はランダムな場所で再出現するため、密集の度合いには意味がありません。膨張を見るにはインクの面積に注目してください(発散、E25)。粒子の短い尾は時間とともに消え、流線ではありません。流線には別の表示キーがあります。
  • 各インクは置いた瞬間をt = 0とし、数値表示は最後に置いたインクの時間を示します。順方向ではtが増え、逆方向では減り、どちらも0を越えられます。どちらの向きに流しているときもインクを追加できます。負の時間では、初期状態の円から同じ場を逆向きにたどるため、過去の記録は必要ありません。5つの線形の例には行列指数関数を使い、振り子と入力した場には誤差を制御する数値積分を使います。可逆性には、全区間で存在する一意な解が必要です。計算が停止した点は復元できません。
  • インクが計算範囲を出た場所や、場が発散したり値が定まらなくなった場所では、その点の移動が止まります。そこで輪郭が途切れ、塗りつぶしを外します。ここで扱う場は2次元で、時間には依存しません。
03

操作方法

  • 図をクリックするとインクを落とし、ドラッグすると連続して置けます(最大3滴)。図を移動がオンのときは、ドラッグで表示範囲を移動します。Pはドラッグするか座標を入力して動かせます(−100から100)。ドラッグ中は矢印の格子に吸着します。PとQの式には+ − × ÷ ^、sin、exp、ln、sqrtなどを使えます。
  • プレゼンテーションモードはプロジェクター向けの全画面表示です。スペースキーで流れを再生・停止し、→と←で向きを設定、Hで測定点のFの値を隠します。共有では、場、測定点、各時刻のインクを再現するリンクをコピーします。
04

関連項目

  • E15勾配
  • E10等高線図準備中
  • E23線積分準備中
  • E25発散
  • E26回転準備中
  • G07相図準備中
  • D27方向場

さらに読む: ウィキペディア: Vector field (英語); OpenStax, Calculus Volume 3, 6.1 Vector Fields (英語).