この可視化でのパラメトリック曲面
パラメトリック曲面は、平らなパラメータ長方形の各点を空間の1点に移す写像です。曲面は、すべての点の像を集めたものです。vを固定してuを動かすと、はパラメータ曲線のように曲面上のu線を描きます。uを固定すればv線です。この2種類の線が、下の長方形の格子の像として、ガラスに刻まれた格子を織りなします。球面ではuが経度、vは南極から上向きに測る角度なので、u線は緯線の円です。
辺では何が起こるか
この5つの例では、長方形内部の異なる点は曲面上の異なる点へ移ります。辺では事情が違います。円柱、球面、トーラスではです。左右の辺が同じ曲線に移り、長方形が筒状に貼り合わされます。トーラスでは上下の辺も貼り合わされます。メビウスの帯は端を裏返して貼り合わせるのでです。球面では下の辺全体が南極へ、上の辺全体が北極へ移ります。長方形の辺の矢印は、どの辺をどの向きに貼り合わせるかを示します。
接ベクトルと法線
偏微分とは、Pを通るu線とv線に沿った速度です。なら、この2つはでの接平面を張り、はその法線ベクトルになります。となる場所ではパラメータ表示が特異です。球面の極では辺全体が1点に縮むためとなります。球面そのものはそこで完全に滑らかで、ほかの点と同じように接平面を持ちます。このパラメータの選び方だけが、そこでうまく働かないのです。
小区画の面積は何倍になるか
Pの近くではです。そのため小区画は、辺がとである平行四辺形に近い面へ移ります。その平行四辺形は隣に破線で描かれています。外積の長さは2つのベクトルが張る平行四辺形の面積なので、小さな面の面積はおよそです。面積倍率はで、θはパラメータ線の間の角度です。と等しくなるのは、2つの線が直角に交わる場合だけです。区画を小さくすると、表示欄の「小区画の面積 ÷ ΔuΔv」は、区画が限りなく小さくなるにつれて面積倍率に近づきます。これらのように辺を除いて曲面を1回覆うパラメータ表示では、区画を足し合わせると曲面積が得られます。これが面積分の出発点です。
注目する点
- グラフは曲面で、面積倍率はです。
- 円柱ではとがどこでも直交する単位ベクトルです。曲面上の曲線の長さや互いの角度が保たれるので、円柱を継ぎ目で切ると平らに展開できます。
- 1つの曲面には多くのパラメータ表示があります。球面で別のパラメータを選ぶと特異点の位置が変わりますが、球面自体は同じです。
操作方法
- 表示の下の長方形を押すかドラッグするとPが動きます。Pを通る線をドラッグすると1つのパラメータだけを変えられ、小区画自体をドラッグすることもできます。
- 点r(P)を曲面に沿ってドラッグします。それ以外の場所をドラッグすると表示が回転します。
- キーボードではTabで長方形へ移動し、矢印キーを使います。左右はu、上下はvを変え、Shiftを押すと格子1つ分ずつ動きます。