この可視化で扱う傾き
傾きは直線の急さを測るものです。直線上で座標が異なる2点、を取ります。PからQへの縦の変化は、横の変化はです。傾きは、縦の変化を横の変化で割った値です:
傾きは通常と書き、もよく使われます。鉛直でない直線の式では、が傾きです。ここでは横と縦の変化が直角三角形の2本の直角辺になり、表示欄は座標からその比を計算します。右へ1進むと、同じ数が変化の割合として見えます。横に1単位進むごとに直線は上がり、が負なら下がります。
どの2点で測っても傾きが同じなのはなぜか
鉛直でも水平でもない直線では、どの2点の横・縦の変化で作った三角形も角度が同じです。横の辺どうしは平行、縦の辺どうしも平行で、斜辺は同じ直線上にあります。したがって三角形は相似で、直角辺は比例します:。符号も一致します。上がる直線では両方の比が正、下がる直線では両方が負なので、です。横に2倍遠くまで測れば、縦の変化も2倍になります。傾きは直線に属する量であり、たまたま選んだ2点に属するものではありません。水平線では縦の変化が常に0なので、比はいつも0です。QからPへ逆に進むととの符号が両方変わり、比は変わりません。直線全体を上下に動かしても、どちらの差も変わりません。
正、負、0、未定義
左から右へ上がる直線の傾きは正、下がる直線は負、水平線は0です。が大きいほど直線は急になります。
鉛直線ではなので、縦の変化と横の変化の比を作れません。鉛直線の傾きは定義されません。無限大でもありません。片側から直線を鉛直に近づけると、傾きはどんな数よりも大きくなり、反対側から近づけると、どんな負の数よりも小さくなります。鉛直線そのものに合う単一の値はありません。2点が重なる場合は別の話で、そもそも直線が1本に決まりません。
傾きと角度
傾斜角は、軸の正の向きから直線まで測る角で、です。鉛直でない直線では、鉛直線ではとなり、このとき正接も定義されません。ここでのように両軸の縮尺が同じなら、これが目に見える角度です。傾きと角度は比例しません。傾き1なら45°、傾き2なら約63.43°です。データのグラフなど、両軸の縮尺が異なる場合、目に見える角度は縮尺によって変わりますが、各軸の単位で計算する傾きは変わりません。
操作
- 選択中の点は矢印キーで0.1ずつ動きます(Shiftを押すと0.01)。RとTは直線に沿って動きます。