確率・統計 · 確率密度関数

確率密度関数

確率密度関数fは連続確率変数Xを表します。Xがある区間に入る確率は、その区間でのfのグラフの下の面積です。数直線を幅wの階級に分け、各階級の確率をwで割ると、wが小さくなるにつれて棒の高さはfに近づきます。

この図で見る確率密度関数

確率密度関数ffは、面積によって連続確率変数XXを表します。P(a≤X≤b)=∫abf(x) dxP(a \le X \le b) = \int_a^b f(x)\,dxであり、f≥0f \ge 0、全体の面積は1です。この図では数直線を幅wwの階級に分け、各階級の正確な確率、またはそれをwwで割った値を棒の高さにして、ffに重ねています。下には累積分布関数FFがあります。棒の高さを密度にすると、wwを半分にするたびに棒がffに近づきます。5種類の分布を試せ、そのうち1つは手描きできます。

高さf(x)f(x)は何を表しているのでしょう?確率そのものではなく、単位長さあたりの確率です。各階級の確率を階級幅で割った値は、その階級でのffの平均値です。したがって、ffがxxで連続なら、wwが小さくなるにつれてxxを含む棒の高さはf(x)f(x)に近づき、短い区間ではP(x≤X≤x+Δx)≈f(x) ΔxP(x \le X \le x + \Delta x) \approx f(x)\,\Delta xが成り立ちます。密度が1を超えてもよく、確率は超えられないのはこのためです。確率は面積なので、高くても細い領域なら面積は小さくなり得ます。1点は幅0の区間ですから、f(x)f(x)の値にかかわらずP(X=x)=0P(X = x) = 0です。このような変数では、≤\leと<<のどちらを使っても確率は同じです。

密度と累積分布関数はどうつながるのでしょう?F(x)=P(X≤x)F(x) = P(X \le x)はxxより左側にあるffのグラフの下の面積です。そのため、上図の[a,b][a, b]上の面積は、下図の増加量F(b)−F(a)F(b) - F(a)に等しくなります。各階級の確率は、その階級でのFFの増加量なので、wwで割った棒の高さは、その階級でのFFの割線の傾きです。wwが小さくなると割線は接線に近づきます。ffが連続なところではF′(x)=f(x)F'(x) = f(x)となり、これが微積分の基本定理です。一様密度の両端のようにffが跳ぶところでは、FFに角ができ、左右からの傾きはffのそれぞれの側の値になります。ffを1点でだけ変えても面積は変わらず、確率も変わりません。

ヒストグラムを密度と比べる前に、なぜ棒の高さを階級幅で割るのでしょう?割らないと棒は確率を表し、階級を狭めるとffではなく0に近づきます。wwで割れば、幅によらず数直線全体の棒の面積の合計は1になります。そのため階級の分け方が異なるヒストグラムを比較したり、ffに重ねたりできます。データのヒストグラムも同じ仕組みで、正確な確率の代わりに、その階級に入る標本の割合を使います。

注目するところ

  • 記録中の最大の階級確率は0に近づきますが、確率が失われるわけではありません。階級が狭くなるほど数が増え、確率の合計は変わりません。
  • 階級は0を起点に区切るので、w=1/2w = 1/2以降は、これらの密度のすべての跳躍点が階級の端に重なります。跳躍点をまたぐ階級があると両側の値が混ざり、wwをどれほど小さくしても、最大偏差は跳び幅の半分以上にとどまります。

操作

  • 上下どちらかの図を押すと、その点を含む階級が選ばれ、その点で接線を引きます。▲ハンドルをドラッグして区間を設定し、aaを左端より外へドラッグすると−∞-\inftyになります。
  • 「描く」を選び、棒の表示を密度にして上の図に描くと、曲線は面積が1になるように調整されます。

関連項目