この図で見るニュートン法
ニュートン法は、一つのステップを繰り返してfの根、つまりを満たす数rを近似します。現在の近似値に対して、グラフ上の点での接線を考えます。の近くでは接線が曲線に近いため、接線とx軸の交点は、曲線と軸の交点のよりよい近似になります。を解くと次の近似値が得られます。図の各ステップでは、から薄い破線に沿って曲線まで進み、次に接線に沿って軸まで進みます。
誤差をとします。rが単根()で、fの二階導関数が連続なら、がrに近いとき、ステップのテイラー展開からを得ます。誤差を二乗すると、正しい桁数はおよそ2倍になります。x² − 2をx₀ = 1から始めた誤差は0.086、0.0025、2.1 × 10⁻⁶、1.6 × 10⁻¹²で、表示ではがに近づきます。根から遠い場所では保証されません。なら二乗の項が消えてさらに速くなります。arctan xでは次の誤差は約で、毎回三乗になります。
このステップにはが必要です。水平な接線は軸と交わらず、ほぼ水平な接線は遠くで交わります。x² − 2を0.1から始めると、最初の着地点は10.05です。遠くへ逃げなくても失敗することがあります。x³ − 2x + 2では、0での接線は1へ、1での接線は0へ戻り、0の近くの初期値もこの周期に引き込まれます。数列は有界ですが極限を持ちません。arctan xには、を満たすα ≈ 1.3917という境界があります。|x₀| < αなら収束し、それを超えると毎回反対側のさらに遠くに着地します。「すべての初期値」は行き着く先に応じてx軸を色分けします。x³ − 2x + 2では[−3, 3]の約5分の1が周期に入り、接線が水平になるへ集まる細い帯も含まれます。初期値を複素数にすると、これらの帯はニュートンフラクタルになります。
重根ではも成り立ち、誤差が二乗で減る性質が失われます。ではステップが厳密にとなるため、誤差は毎回半分になります。これは一次収束で、小数が新たに1桁正しくなるまで約3.3ステップかかります。重複度mの根の近くでは、比がに近づきます。
注目する点
- ニュートンは1669年にを論じました。現在の方法を2から始めると2.1、2.0945681、2.0945514817となり、3ステップで小数第9位まで正しくなります。
- ならステップはです。近似値と、aをその近似値で割った値の平均を取る、古くからの平方根計算法です。
操作
- 青い点x₀をx軸に沿ってドラッグするか、軸を押してそこに置きます。0.5の倍数で吸着します。
- nを設定してその回数のステップを表示するか、n → ∞を押してn = 10まで進めます。各xₙと誤差を記録し、根に達したとき、接線が水平なとき、または10⁶を超えたときは途中で停止します。
- 「すべての初期値」をオンにすると、各初期値が行き着く先に応じてx軸を色分けします。
関連項目
- 線形近似
- 微分係数
- 数列の極限公開予定
- ニュートンフラクタル
さらに読む: ウィキペディア: Newton's method (英語); OpenStax, Calculus Volume 1, 4.9 Newton’s Method (英語).