この図で見る複利
複利は、利息にも利息が付く仕組みです。利息が残高に加わると、それ以降はその利息も利息を生みます。年利 を年 回組み入れる場合、毎回残高の が加わるため、元本 は 年後に になります。 はそれまでの組入れ回数です(組入れ時点では単に )。期間ごとの複利を と書くこともあり、 は元本、 は1期間の利率、 は期間数です。ここでは1期間の利率が 、1年間の期間数が です。このページでは元本1の1年間を追い、スライダーで を1から100万まで変えられます。数値を入力する場合は1億まで設定できます。
黄色い階段は残高です。利息の組入れの間は一定で、組入れのたびに1段上がります。下部の赤い目盛りは、1/n 年間隔の組入れ時点を示します。年末には階段が次の値に達します。
現在
が大きくなるほど段差は小さく、頻繁になり、年末の残高は増えます。しかし、際限なく増えるわけではありません。青い曲線、連続複利に近づきます。
現在
のとき、極限は数 そのものです。これは e の標準的な定義の1つです。青い曲線は 、利息を連続的に組み入れた場合の残高です。
注目するところ
- 年末の残高は とともに増えますが、常に より小さいままです。 が大きいときの差は約 なので、組入れ回数を10倍にすると差はおよそ10分の1になります(最初からそうなるわけではなく、年利100%で1回から10回に増やした場合は約0.17倍になります)。
- 増加分の大半は早い段階で得られます。年利100%では、年1回から毎月で0.61増えますが、毎月から毎日では0.10、毎日から毎分では0.004だけです。
- 通常の利率では頻度の影響はわずかです。年利5%なら、年1回で1.05、連続複利で1.0513です。
- が大きいときに開く窓では、最後の数回の組入れを縦横同じ倍率で拡大するため、段差と までの差の比率を保てます。
正しく読み取るために
- は名目年利です。実際に1年間で得られる利率、実効年利(APY)は で、 なら名目年利より高くなります。
- 毎日・毎時・毎分の組入れでは1年を365日とします(、8760、525 600)。連続複利は極限であって、非常に大きな ではありません。このページでは最大の から読み取るのではなく、 を厳密に示します。
由来と用途
- ヤコブ・ベルヌーイは1683年、年利100%で利息を組み入れる回数を増やし続けたとき、元本1がいくらになるかを研究しました。答えが2と3の間の極限、現在 と呼ばれる数に近づくことを示しました。
- 現在の量に比例する成長が連続的に積み重なると になります。金融の連続複利だけでなく、人口増加や放射性崩壊にも同じ指数法則が現れます。
操作方法
- 利率のノブとキーで を設定します。複利の頻度のキーでは頻度を選べます。フェーダーは組入れの時間間隔 を対数目盛りで設定し、右へ動かすほど回数が増えます。値をクリックすると入力できます。
- n → ∞は を次の10の累乗まで増やし、その後も10倍ずつ100万まで進めて止まります。それでも極限には届きません。頻度を比較には各頻度での年末残高が並びます。プレゼンテーションモードではプロジェクター向けの全画面表示になります(スペースで n → ∞ を実行、← → で n を10分の1または10倍、H で を非表示)。
関連項目
さらに読む: ウィキペディア: Compound interest (英語); OpenStax, Precalculus 2e, 4.1 Exponential Functions (英語); MacTutor数学史アーカイブ: The number e (英語).