代数と関数 · 対数

対数

対数 logb x は、底 b を何乗すると x になるかを表す指数です。by = x なら y = logb x です。掛け算を足し算に変えます:logb(xy) = logb x + logb y。

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この図で見る対数

bb を底とする xx の対数 log⁡bx\log_b x は、by=xb^y = x となる指数 yy、つまり bb を何乗すると xx になるかを表します。x>0x > 0、b>0b > 0、b≠1b \ne 1 のときに存在します。よく使う底は10(log⁡10\log_{10}、常用対数)、ee(ln⁡\ln、自然対数)、2です。このページでは1つの規則から曲線 y=log⁡bxy = \log_b x を説明します。

掛け算が同じ高さの足し算に
log⁡b(x0mk)=log⁡bx0+klog⁡bm\log_b(x_0 m^k) = \log_b x_0 + k \log_b m

x 軸上の点列は x0x_0 から始まり、同じ mm を繰り返し掛けて x0,x0m,x0m2,…x_0, x_0 m, x_0 m^2, \dots と続きます。逆方向には割っていきます。m>1m > 1 なら x 軸上の間隔は次第に広がり(m<1m < 1 なら逆方向に進みます)、曲線上の各段差は同じ高さ log⁡bm\log_b m です。log⁡b(xy)=log⁡bx+log⁡by\log_b(xy) = \log_b x + \log_b y が成り立ち、数の掛け算が対数の足し算になるからです。y 軸の黄色い目盛りは等間隔です。x0=1x_0 = 1 から m=bm = b で進むと高さは0、1、2、3となり、対数が bb の因子の個数を数えます。m=bm = \sqrt b なら2段で bb を1回掛けるので、1段の高さは½です。ここから分数の指数が生まれます。この規則が曲線全体の形を決めます。(1,0)(1, 0) と (b,1)(b, 1) を通り、さらに1段上がるのに同じ倍率、つまりますます長い x 軸の距離が必要なので緩やかになります。割り続けて0へ近づいても0には届かず、b>1b > 1 なら x→0+x \to 0^+ で際限なく下がります。

対数目盛りでは、数を位置 log⁡x\log x に置きます。点列は等間隔、曲線は直線となり、等しい比が等しい距離に変わります。計算尺はこの目盛りを2つ組み合わせたものです。一方を log⁡x0\log x_0 だけずらすと、その上の数はすべて x0x_0 倍され、積を目で約3桁まで読めます。底を変えても高さの尺度が変わるだけで、log⁡bx=ln⁡x/ln⁡b\log_b x = \ln x / \ln b です。0<b<10 < b < 1 では曲線が上下反転し、log⁡1/bx=−log⁡bx\log_{1/b} x = -\log_b x となります。また log⁡b(kx)=log⁡bx+log⁡bk\log_b(kx) = \log_b x + \log_b k なので、横方向に 1/k1/k 倍することは上に log⁡bk\log_b k だけ移動することと同じです。

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注目するところ

  • 対数が和に変えるのは積です。和をそのまま和にはできません。log⁡2(3+5)=3\log_2(3 + 5) = 3 に対し、log⁡23+log⁡25=log⁡215≈3.907\log_2 3 + \log_2 5 = \log_2 15 \approx 3.907 です。
  • 2\sqrt 2 で半分になるのは数そのものではなく、高さの増分です。2≈1.414\sqrt 2 \approx 1.414 ですが、log⁡22=12\log_2 \sqrt 2 = \tfrac12 です。
  • 0と1の間の数にも対数があり、b>1b > 1 なら負になります:log⁡214=−2\log_2 \tfrac14 = -2。1の累乗はすべて1なので、底は1にはできません。1に近い底では曲線が非常に急になります(log⁡1.012≈69.66\log_{1.01} 2 \approx 69.66)。
  • 対数はゆっくりですが際限なく増えます。log⁡2x\log_2 x は x=1024x = 1024 で10、x=1 048 576x = 1\,048\,576 で20に達します。
  • このページで「=」を付けるのは厳密な値だけです(log⁡101000=3\log_{10} 1000 = 3、log⁡48=32\log_4 8 = \tfrac32)。丸めた値には「≈」を付けます。小数、分数、√2 などの根号、e を含むすべての数を厳密に保持して判定します。
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操作方法

  • 塗りつぶされた開始点をドラッグすると、点列全体が動きます(x0x_0 が変化)。ほかの点を動かすと、その点が手に追従するよう倍率が変わります。点をクリックするとグラフ上部で対数を読めます。(b,1)(b, 1) をドラッグすると、1を越えない側で底が変わります。½、2、e、10のキーでは1をまたいで切り替えられます。入力欄には 0.5、1/3、√2、e のような厳密な数を使えます。
  • 線形 | 対数で x 軸を対数目盛りに切り替え、また戻せます。計算尺は軸の下に C 尺を置き、1を開始点に合わせます。log⁡b(mx)\log_b(mx) は横方向に 1/m1/m 倍した曲線を示し、bxb^x と y=xy = x は縦横同じ線形目盛りで逆関数とその対称軸を示します。
  • プレゼンテーションモードではプロジェクター向けの全画面表示になります(← → で掛ける数を½、√2、2、3、10に変更、H で対数を非表示)。
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関連項目