この図で見る複素平面
複素平面(アルガン図、ガウス平面とも呼ばれます)は、複素数 を点 として表します。横が実部、縦が虚部です。0からの距離が絶対値 、向きが偏角 、つまり正の実軸から測った角度です。このページでは の範囲の主値を表示し、0では偏角を定めません。これにより極形式 が得られます。数 の加算、乗算、繰り返しの乗算が平面全体をどう変えるかを示します。
を掛けると1は に、 は に移ります。後者は を90°回転させたものです。薄い単位格子は と が張る黄色い格子に移ります。平面全体が0を中心に 回転し、 倍に伸縮するので、移った先の格子も常に正方形です。点 z = は格子上の位置関係を保つため、 となります。成分に分解では、この2方向の移動を描きます。 なら 。 を4分の1回転させると虚部 が負の実軸に移り、公式の になります。これは の現れです。三角形 0–1– と 0–– は( のとき)相似なので、長さは掛け算、角度は足し算になります。角度の和が180°を超えたら360°を引きます。0を掛けると全点が0に移ります。 で割ると逆の変換になり、 だけ逆回転し、長さを で割ります。
加算は平面全体を だけ平行移動します(平行四辺形 0、、、)。 が成り立ち、等号は と が同じ向き、またはいずれかが0のときに限ります。繰り返しは を示します。1回ごとに 回転し、 倍に伸縮するため、点は等角らせん上に並びます。 で が1周の なら、 回で元に戻ります(1から始めると1の 乗根)。 では が無理数なので、元には戻りません。
注目するところ
- 「=」を表示するのは厳密な値だけです。有理数の成分、2乗が有理数になる長さ(根号で表示:)、そして度数や π を使って入力した、またはダイヤルの目盛りに吸着した、1周の厳密な分数である角度です。、 が有理数の場合、 の偏角がそのような分数になるのは軸上と対角線上だけです。したがって の度数を厳密な有理数では表せず、26.57°は丸めた値です。
- 偏角は ではありません。 のときに象限が違ってしまうからです。繰り返しの点を通るらせんには の主値を使います。これに1周分を加えると、同じ点を通る別のらせんになります。点同士は結びません。折れ線はらせんそのものではないからです。
- 値のキーを押す、モードを切り替える、見どころを開くと、格子が0.6秒で「1倍」から「 倍」へ変わります。これは表示上の演出です。掛け算自体は1回の操作で、数値欄には最初から結果が表示されます。
操作方法
- 平面上の z または をドラッグします。格子点の近くではそこに吸着し、 は単位円上の30°や45°の倍数にも吸着して、厳密な値になります。ダイヤルは 、ノブは を設定します。 や は
2+i、1.5∠40°、e^(iπ/3)のように入力できます。° や π のない角度はラジアンです。
関連項目
この幾何学的な表現はカスパル・ヴェッセル(1799年)とジャン=ロベール・アルガン(1806年)にさかのぼります。 を掛ける操作は、行列 による線形写像、すなわち回転と拡大縮小です。一般の行列では格子のせん断も起こります。線形変換のページをご覧ください。
さらに読む: ウィキペディア: Complex plane (英語); OpenStax, Precalculus 2e, 8.5 Polar Form of Complex Numbers (英語); MacTutor数学史アーカイブ: Jean Robert Argand (英語).