この可視化での単位円
単位円は、原点を中心とする半径1の円です。角度は正のx軸から測り、反時計回りを正とします。その終辺と円との交点をPとし、その点の座標として余弦と正弦を定義します。これにより、直角三角形の鋭角だけでなく、鈍角、負の角度、1周を越える角度にも定義できます。のとき、正接は正弦を余弦で割った値です。このページでは、各角度をのようにラジアンと度で表示します。
図の基準となる直角三角形の2つの直角を挟む辺、Oからまでと、そこからPまでの上下方向の移動は、向き付きの変位としてcos θとsin θを表します。右と上が正、左と下が負です。直線OPは鉛直線とTで交わるため、tan θはOPの傾きです。θがのときは2直線が平行で、tan θは定義されません。cos θが正ならTは半直線OP上にあり、cos θが負、つまりsec θが負なら、Oの後ろ側への延長上にあります。このときtan θは正にも負にもなります(210°では√3/3です)。Pは円上にあるので、は円そのものの方程式です。Pを座標軸や原点に関して対称移動すると、、、の点が得られます。同じ三角形で符号だけが変わることから、などの公式が導かれます。整数周だけ違う角度(同じ終辺を持つ角度。たとえばと)は同じ点に着き、すべての三角関数の値が一致します。
注目するところ
- 16個の特殊角(30°または45°の整数倍)の正確な値は、2つの三角形から分かります。30°と60°には正三角形の半分、45°には直角二等辺三角形を使います。基準となる鋭角が30°、45°、60°のときは、その値を導く三角形を自動表示します。三角形が絶対値を決め(30°では弦PP′の長さが1で、|sin θ|はその半分)、象限が符号を決めます。πの分数倍や度で入力した角度は正確に保持します。のような閉じた形の値を表示するのは特殊角だけで、それ以外は≈を付けた小数で表示します。
- 6つの三角関数を選ぶと、Uは直線OPとの交点です。cot θはy = 1上のUまでの向き付きの長さで、sec θとcsc θはOTとOUの符号付きの長さです。TやUがOの後ろ、OPの逆向きの延長上にあると負になります。ではtanとsec、ではcotとcscが定義されません。
- 縮尺は固定で、tanの値に合わせて自動調整しません。T(またはU)がグラフの外にあるときは、端の矢印で方向と位置を示します。両軸を同じ倍率で拡大・縮小することはできます。1周を越えると角度の弧は外向きのらせんになり、巻き数を示しますが、広がりそのものには意味がありません。3周を越えると最後の1周だけを描き、残りは「+4周」「−2周」のように表示します。
操作方法
- 0°、30°、45°、60°、90°のキーは、角度を正確に設定します。Pをドラッグすると特殊角の近くで吸着し、そのまま動かすと離れます。特殊角の点をクリックすると、短い方の経路でPが移動します。角度はラジアン(2π/3、または2.0944などの小数。小数はそのまま保持)でも度(120°)でも入力でき、範囲は−20πから20πです。Pを選んで矢印キーを押すと1度ずつ動きます。
- プレゼンテーションモードはプロジェクター向けの全画面表示です。← →で特殊角を順に移動し、Hで図を残したまますべての値を非表示にします。
関連項目
さらに読む: ウィキペディア: Unit circle (英語); OpenStax, Algebra and Trigonometry 2e, 7.3 Unit Circle (英語).