この可視化での回転体
回転体は、平面上の領域を、同じ平面内の直線である回転軸のまわりに1回転させてできる立体です。ここでは軸を領域の外側に保ちますが、境界に接することはできます。体積を薄い部分から積み重ねる方法は2通りあります。軸に垂直に切ると円板または円環になり(円板法または円環法)、軸に平行に分けると円筒殻になります(円筒殻法)。このページでは6つの領域を水平・鉛直な軸のまわりに回転させ、トーラス、円錐、ガブリエルのラッパなどを表示します。
線分には厚みがありません。軸に垂直なら、回転して面積の円環を描きます。とは、軸から領域の遠い端と近い端までの距離です。なら円環は円板になります。軸に平行で距離にある長さの線分は、面積の円筒面を描きます。下のグラフは線分の位置に対する面積を示します。曲線の下側の面積が体積で、線分の位置までの黄色の部分は、そこまでに積み重ねた体積です。
どちらの方法でも同じ体積になる理由
- 軸から距離にある領域の小片は、長さの円周を進みます。軸に垂直な線分には、距離からまでの小片が含まれ、が成り立ちます。回転面を展開すると、円環の各円周をまっすぐに伸ばします。それらを並べると、平行な辺の長さがとの台形になり、形は変わっても面積は同じです。
- 軸に平行な線分の各小片はすべて軸から同じ距離にあるため、円筒面の面積はです。1本の直線に沿って切り開くと、の長方形になります。2つの方法は同じ小片を異なる順序で足し上げています。つまり、同じ二重積分の積分順序を入れ替えたものです。
- 重心(一様な薄板の質量中心)と軸の距離はなので、です(パップス=ギュルダンの定理)。軸をさらにだけ遠ざけると、体積は正確に増えます。
読み違えやすいところ
- 線分とそれが描く面には厚みを付けていません。ここには刻み幅はなく、体積は有限の薄片の和ではなく正確な積分です(有限の薄片はリーマン和のページで扱います)。透明な面の薄い線は、形を見せるためだけのものです。
- 円環の面積はであり、ではありません。のまわりに回すときの外半径はであり、ではありません。
- 体積は正確な値です。各領域の面積と面積一次モーメントは閉じた式で求まり、それらからパップスの定理で体積を計算します。途中まで積み重ねた体積は数値計算し、≈を付けます。の下の領域では、面積は際限なく増大しますが、体積は未満にとどまります。
操作方法
- 3D表示の線分、またはグラフ上の任意の場所をドラッグすると線分が移動します。回転した先端をドラッグすると軸のまわりに回せます。軸もドラッグでき、領域の境界で止まり、整数と半整数に吸着します(値のキーで反対側に移せます)。正面は領域の平面をまっすぐ見る視点です。プレゼンテーションモードでは全画面表示となり、← →で線分を移動、↑ ↓で回転します。